親子で楽しめる劇団四季のファミリーミュージカルとは

劇団四季ファミリーミュージカル
劇団四季ファミリーミュージカル
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大人も子供も夢中になってしまう劇団四季のミュージカル。
今回はその中でも、小さなお子様と親子で楽しめるファミリーミュージカルを特集します!

劇団四季のファミリーミュージカルは、3歳未満のお子様から観劇できるので、初めてのミュージカル鑑賞にもぴったりです。
2023年度は大人も馴染みのある名作3作品を一般向けに上演し、さらに学校の子供たちを招待する特別公演も実施されています。

親子で劇団四季のミュージカルを楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください♪

■ファミリーミュージカルってどんなミュージカル?

劇団四季ファミリーミュージカル
劇団四季ファミリーミュージカル

フリー画像出典:pixabay

ファミリーミュージカルとは、お子様とその保護者が一緒に楽しめるミュージカル作品のことを言います。
小学生以下のお子様でも理解できるわかりやすいストーリーと、途中で退屈しないように上演時間を短く設定している作品が多いのが特徴です。

劇団四季が独自に提供しているジャンルというわけではなく、「アニー」や「ピーターパン」などもファミリーミュージカルに該当します。
しかしながら、ファミリーミュージカルは劇団四季の上演作品の人気ジャンルの一つであり、ファンからは「ファミミュ」という略称で呼ばれ親しまれているほどです。

なぜそこまで劇団四季のファミリーミュージカルが愛されているのかというと、毎年定期的に異なる作品を上演しているためではないでしょうか?
古くから愛されている名作の他、劇団四季は親子で楽しめるオリジナルミュージカルの制作にも力を入れています。
そのため、ファミリー層にはもちろん劇団四季ファンにもファミリーミュージカルが浸透しているのです。

■劇団四季のファミリーミュージカルの特徴とは


出典:劇団四季公式Instagramアカウント(@gekidanshiki_official)

劇団四季の舞台は「キャッツ」、「オペラ座の怪人」、「ライオンキング」のようなディズニーミュージカルなどを代表とする一般作品が観られる年齢は、3歳以上と定められています。
つまり、3歳未満のお子様を連れていけないということです。
しかし、ファミリーミュージカルは観劇できる年齢に制限がなく、3歳未満のお子様を連れていくことができます。

また、一般作品の公演でも同じサービスを提供しているのですが、劇団四季ではお子様連れに嬉しい以下のようなサービスがあります。

・身長130cm以下のお子様へ、舞台が見やすくなるクッションの貸し出しがある

・お子様が客席でじっとしていられなくなったときに、親子観劇室またはロビーにあるモニターから観劇できる

小さなお子様と保護者への丁寧なサービス対応があるのも、劇団四季のファミリーミュージカルのおすすめポイントです。

■2023年度ファミリーミュージカルのラインナップ

毎年公演ラインナップが変わる劇団四季のファミリーミュージカル。
2023年度は、以下の作品を全国各地で上演しています。

◆「人間になりたがった猫」


出典:劇団四季公式YouTubeチャンネル「shikicahannel」

【ストーリー】

人の言葉を話す猫のライオネルは、いつか人間になることを夢見ていました。
しかし飼い主であり偉大な魔法使いのステファヌスは、大の人間嫌い。
人間はろくでもない生き物だと話すステファヌスに口答えしてしまったばっかりに、ライオネルは罰として2日間だけ人間の姿に変えられてしまいます。
お仕置きされたとはいえ、念願の人間になれたライオネル。
彼は喜々として人間の町・ブライトフォードへ向かい、トラブルに見舞われながらも沢山の素敵な友達と出会うことになるのです。

【おすすめポイント】


出典:劇団四季公式YouTubeチャンネル「shikicahannel」

猫が主人公であったり、おとぎ話のような可愛らしい町が出てきたり、小さなお子様が親しみやすい世界観が魅力的。
劇団四季らしい華麗なダンスシーンも注目ポイントです。
作品のテーマソングとなる「すてきな友達」は昔から小学校の音楽の授業や学芸会で歌われていて、大人も懐かしい気持ちにさせられます。
お子様もきっと、ライオネルたちと一緒に歌を口ずさみたくなるほど夢中になれますよ。

【公演情報】

上演時間:約2時間5分(2幕構成、休憩時間15分)

今後の上演予定:全国各地の劇場や公民館で上演する全国ツアー公演を2023年9月10日(日)まで実施

9月3日(日)⇒北海道(釧路市) コーチャンフォー釧路文化ホール 大ホール

9月10日(日)⇒北海道(七飯町) 七飯町文化センター パイオニアホール

◆「ジョン万次郎の夢」


出典:劇団四季公式YouTubeチャンネル「shikicahannel」

【ストーリー】

日本史上、初めてアメリカに渡った人物である江戸時代末期の偉人・ジョン万次郎こと中浜万次郎の半生を描いた人気ミュージカルです。
漁に出た少年万次郎は、乗っていた船が遭難し、故郷の土佐から遠く離れた無人島に漂着します。
過酷な無人島生活を送る万次郎たち漁師を助けてくれたのは、アメリカの捕鯨船でした。
その捕鯨船の船長であるホイットフィールド船長との出会いから、万次郎は海の向こうのアメリカで暮らすことを決意し、やがて日本人とアメリカ人の架け橋になりたいという大志を抱くようになります。

【おすすめポイント】


出典:劇団四季公式YouTubeチャンネル「shikicahannel」

歴史上の話と聞くと難しく感じるかもしれませんが、セリフもわかりやすく、日本の瓦版とアメリカの新聞記者がストーリーテラーとして楽しい歌を交えて時代背景を解説してくれます。
おそらく子供たちが笑い出すほど夢中になれるのは、万次郎が初めてアメリカ人と会話するシーン。
英語の聞き間違いが愉快なのですが、言葉の意味が分からなくとも相手を理解しよう、自分の気持ちを伝えようと必死になる万次郎の姿は、英語を学ぶ子供たちに勇気を与えるのではないでしょうか。
大人の目線からも、外国人との交流が許されない幕末の時代に、万次郎がアメリカの人々と親交を深め、困難に立ち向かう姿に奮い立たされます。

【公演情報】

上演時間:約2時間5分(2幕構成、休憩時間15分)

今後の上演予定:全国各地の劇場や公民館で上演する全国ツアー公演を2024年3月23日(土)まで実施

「ジョン万次郎の夢」全国ツアーマップ
https://www.shiki.jp/applause/johnman/special/map/
出典:劇団四季公式ホームページ

◆「エルコスの祈り」


出典:劇団四季公式YouTubeチャンネル「shikicahannel」

【ストーリー】

親や先生に落ちこぼれと決めつけられた子供たちが集まるユートピア学園では、生徒の個性と夢を奪うスパルタ教育を徹底していました。
そこにやってきたのは、心を持つアンドロイド・エスパーのエルコス。
教育、スポーツ、家事、そして子供たちの夢と個性を引き出すのが上手なエルコスに、生徒たちは心を開いていきます。
ただ1人、ロボットを信じられないジョンだけはエルコスを拒絶し、彼女の好意をはねつけてしまいました。
それをエルコスを追い出そうとする学園の教師たちに目をつけられ、ジョンは彼らに脅されエルコスを壊そうとしますが…。

【おすすめポイント】


出典:劇団四季公式Instagramアカウント(@gekidanshiki_official)

女性型アンドロイドエルコスの可愛らしさと、子供たちのどんな個性も長所に変換してしまうポジティブさに惹かれます。
キャラクターの親しみやすさもさることながら、エルコスを受け入れられない少年ジョンとエルコスのやりとりから、人を許す心や思いやりの大切さを描いているのも魅力的です。
こちらも1984年からファミリーミュージカルとして親しまれている古くからの人気作ですが、子供たちを取りまく教育現場と社会の変化に伴い、演じる時代に合わせた内容の変更を行っています。
AIが発達している現代では、エルコスに仕事を奪われると危機を感じる教師たちの気持ちに、大人たちは少し共感できるかもしれませんね。

【公演情報】

公演時間:約2時間(2幕構成/休憩15分含む)

今後の上演予定:

①東京・自由劇場にて9月2日(土)まで上演
千秋楽には

②全国各地の劇場や公民館で上演する全国ツアー公演を2023年11月5日(日)まで実施

「エルコスの祈り」上演スケジュール
https://www.shiki.jp/stage_schedule/?aj=1&rid=0016&ggc=9999
出典:劇団四季公式ホームページ

■小学校で劇団四季が楽しめる「こころの劇場」&「ニッセイ名作シリーズ」


出典:劇団四季公式Xアカウント(@shiki_jp)

ファミリーミュージカルは、一般の観客に向けた公演だけではなく観客を子供たちに限定した招待公演も行っています。
その一つが、劇団四季が参加する社会貢献活動の「こころの劇場」 です。
「こころの劇場」は、日本全国の子供たちに演劇の感動を届けるプロジェクト。
劇団四季と一般財団法人舞台芸術センター、そして賛同する複数企業の下、小学校の生徒を招待したファミリーミュージカルの公演を行っています。
北は北海道の利尻島、南は沖縄県の石垣島まで、日本各地の学校が「こころの劇場」を芸術教室や校外学習に取り入れているのです。

2023年度に「こころの劇場」で上演されているファミリーミュージカルは、上記で紹介した「人間になりたがった猫」、「ジョン万次郎の夢」、「エルコスの祈り」の3作品。

約140都市を巡り、その公演回数はなんと約400回!
全公演で合わせて約50万人の子どもたちを招待するそうですよ。


出典:劇団四季公式Xアカウント(@shiki_jp)

そして今年は東京の日生劇場の開場60周年を記念し、児童招待事業「ニッセイ名作シリーズ」にも劇団四季のファミリーミュージカルがラインナップされています。

東京近郊の小学生を日生劇場や全国の劇場へ招待し、ファミリーミュージカルを上演する「ニッセイ名作シリーズ」。
劇団四季がその取り組みの一環として日生劇場で上演するのは、最新のオリジナルファミリーミュージカル「ジャック・オーランド〜ユーリと魔物の笛」です。
人間の男の子ユーリと、魔物の子コブの種族を超えた友情物語を、愉快なミュージカルナンバーで描きます。

今年の公演は既に終了していますが、「ジャック・オーランド〜ユーリと魔物の笛」は、これから5年間日生劇場で毎年夏休み前に上演される予定です。

■まとめ

3歳未満の小さなお子様から大人まで全世代が楽しめる劇団四季のファミリーミュージカルを紹介しました。

2023年度に上演されている「人間になりたがった猫」と「ジョン万次郎の夢」、「エルコスの祈り」は、大人にもファンが多く、自分のお子様にも見せてあげたい、親目線で一緒に見たいと思う方も多いかもしれませんね!

子供たちへの社会貢献活動である「こころの劇場」と「ニッセイ名作シリーズ」も、演劇で子供たちの心を豊かにしようという劇団四季ならではの素晴らしい取り組みです。

お子様と一緒にミュージカルを楽しみたいのなら、劇団四季のファミリーミュージカルがおすすめですよ!