体感できる魔法の世界!舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」あらすじと観賞ポイントを紹介
ロングラン公演中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」。
皆さんは、もうご覧になりましたか?
2024年8月には総観客数100万人の突破が見込まれている本作は、映画さながらの魔法の世界を生の舞台で体感できるのが魅力です。
今回は、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」を大特集!
あらすじや編集部が注目する観賞ポイントをご紹介するので、ぜひご覧ください。
■「ハリー・ポッターと呪いの子」のあらすじ
◆第1幕
出典:舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式Instagramアカウント
闇の帝王ヴォルデモートが滅びてから19年後。
ハリー・ポッターの次男アルバス・ポッターは、キング・クロス駅で両親たちに見送られ、従兄妹のローズ・ウィーズリーと共にホグワーツ魔法学校へ入学するために列車へ乗り込みます。
ホグワーツ特急の中で、アルバスは1人の少年に出会い、意気投合。
彼は、父と犬猿の仲であるドラコ・マルフォイの息子、スコーピウス・マルフォイでした。
同じスリザリンに入寮したアルバスとスコーピウスは、お互いに親への複雑な気持ちや劣等感、寂しさを抱えていたことから、次第に親しくなっていきます。
そんな中、魔法省に勤めているハリーの元に、セドリック・ディゴリーの父親のエイモス・ディゴリーがやってきました。
エイモスは、魔法省で秘かに押収されたというタイムターナー(逆転時計)を使って過去を改変し、亡くなったセドリックを蘇らせてほしいとハリーに頼みに来たのです。
エイモスの願いを聞き入れない父をこっそり見ていたアルバスは、代わりに自分がセドリックを救出することを決意。
スコーピウス、そしてエイモスの姪のデルフィーと一緒に、魔法省からタイムターナーを盗み出します。
出典:舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式Instagramアカウント
タイムターナーを起動させ、アルバスとスコーピウスは三大魔法学校対抗試合が開催されている当時のホグワーツへ。
ドラゴンの卵を奪う課題でセドリックの杖を奪い取って試合を棄権させようとしますが、その影響で未来が変わり、元の世界に戻るとセドリックは存命しておらず、ハーマイオニーとロンが結婚していないため、ローズが生まれない別の未来になってしまいました。
アルバスとスコーピウスは再びタイムターナーを使って過去へ戻ると、今度は湖の底から大切な人を救う課題で、セドリックを魔法で太らせて棄権させます。
元の世界に戻ると、アルバスの姿が消えてスコーピウス1人になっていました。
さらに、ホグワーツの校長ガマグゴナガル先生からアンブリッジに変わっていて・・・。
◆第2幕
出典:舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式Instagramアカウント
アルバスとスコーピウスがセドリックを課題から棄権させた結果、セドリックは皆の笑いものになってしまったことから、死喰い人になってしまいました。
ホグワーツの戦いでセドリックはネビル・ロングボトムを殺害し、ネビルがナギニを倒す未来が消えたため、ヴォルデモートが戦いに勝利したのです。
ハリーが死に、ドラコが英雄になった暗黒時代では、セブルス・スネイプ先生が生き延びていました。
スコーピウスは彼に助けを求め、無事に未来を元に戻してアルバスと再会します。
参考:https://www.instagram.com/p/CmLsoPiv_PB/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
出典:舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式Instagramアカウント
ホグワーツに戻り、マグゴナガル校長や親たちに叱られるアルバスとスコーピウス。
しかし時間旅行を通じて、アルバスは父親の気持ちが以前より理解できるようになっていました。
話し合いの結果、アルバスとスコーピウスはタイムターナーを自分たちの手で破壊しようとしますが、デルフィーがそれまでの態度を豹変させ、タイムターナーを奪って2人を拘束します。
実はデルフィーはヴォルデモートの娘で、彼の復活のためにエイモス・ディゴリーを魔法で騙していたのです。
デルフィーに連行されて再び時間旅行へ出たアルバスとスコーピウスを、ハリーはジニー、ロン、ハーマイオニー、ドラコと協力して捜索します。
■「ハリー・ポッターと呪いの子」の主な登場人物
◆ハリー・ポッター
出典:舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式Instagramアカウント
ヴォルデモートを滅ぼした魔法界の英雄で、現在は魔法省の魔法法執行部の長官として働いている。
3人の子供の父親になるが、親のいなかったハリーは子育てに悩み、次男アルバスの苦悩を理解できずにいる。
◆ハーマイオニー・グレンジャー
ハリーの良き友人であり、現在は魔法省の魔法大臣。
ロンと結婚し、長女ローズと長男ヒューゴの2人の子供に恵まれる。
◆ロン・ウィーズリー
ハリーの心強い友人であり、現在は兄たちのように悪戯専門店を経営している。
◆ドラコ・マルフォイ
ホグワーツの戦いの後、スコーピウスの父親となり、彼を悪い噂や世間の目から全力で守ろうとする。
いまだにハリーたちとの確執があるが、愛する息子を救うため彼らに協力し、子供達の成長についてハリーに諭す。
◆ジニー・ポッター
ロンの妹で、ハリーの妻であり、アルバスの母。
◆アルバス・ポッター
出典:舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式Instagramアカウント
ハリーとジニーの次男で、フルネームはアルバス・セブルス・ポッター。
ハリーが父親であること、偉大な魔法使い2人から名前をもらったことにプレッシャーを感じていて、魔法の成績も優秀ではなく周囲の期待に応えられず、思い悩む。
◆スコーピウス・マルフォイ
出典:舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式Instagramアカウント
ドラコの一人息子。
穏やかかつ自分を出すのが少し苦手な性格で、魔法や歴史の知識に長けている。
本当はヴォルデモートの子ではないかという悪い噂のせいで孤立していたが、同じように寂しさを抱えていたアルバスと仲良くなる。
◆嘆きのマートル
ホグワーツの女子トイレに出没する幽霊。
◆ローズ・グレンジャー・ウィーズリー
ハーマイオニーとロンの娘。明るくて賢く、学校ではいつも人に囲まれている。
◆デルフィー
出典:舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式Instagramアカウント
エイモスの姪と名乗る少女。
その正体は、ヴォルデモートとベラトリックス・レストレンジの娘。
◆組み分け帽子
ホグワーツの新入生を4つの寮へ分ける魔法の帽子。舞台では等身大の俳優が演じている。
◆エイモス・ディゴリー
セドリック・ディゴリーの父親。若くして亡くなった息子の死を悔やんでいる。
◆マクゴナガル校長
ホグワーツの校長で、ハリーたちが学生の頃はグリフィンドール寮の寮監を務めていた。
■【観賞ポイント①】映画でお馴染みの魔法が舞台上に飛び出す!
出典:舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式YouTubeチャンネル
舞台の見どころの1つが、イリュージョンや映像演出、舞台装置を駆使した魔法の再現です。
インセンディオ(燃えよ)やルーモス(光よ)など、映画でお馴染みの魔法が目の前の舞台で次々と繰り広げられます!
特殊効果だけではなく、舞台ならではの演技で魔法を再現しているのもポイント。
アルバスとスコーピウス、デルフィーがポリジュース薬(変身できる魔法の薬)を飲むシーンでは、ハリー役の俳優がアルバスに、ロン役の俳優がスコーピウスに、ハーマイオニー役のデルフィーに変身するのがコミカルです!
■【観賞ポイント②】テンポの良いストーリー展開に引き込まれる!
出典:舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式Instagramアカウント
「呪いの子」は「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリングが舞台のために書き下ろした作品です。
脚本はこれまでの小説と同じくらい濃密な内容で、舞台が開幕した2016年のイギリス公演では、1幕・2幕の前編、3幕・4幕の後編と2部構成で上演されていました。
2021年には、前編を1幕、後編を2幕として一度の公演で物語を最後まで楽しめる新バージョンがブロードウェイで誕生。
日本公演は、この新バージョンでの上演となります。
元々長い構成の舞台を短くまとめていること、そして脚本のセリフの量が多いこともあり、筆者が初めて観劇したときは、セリフをしゃべるスピードが他の舞台作品に比べて早いなと感じました。
しかし足早なセリフの言い方がテンポ良く展開するストーリーに馴染んでいたり、登場人物が味わっている緊迫感が伝わってきたりして、一層作品の世界に引き込まれます。
■【観賞ポイント③】親世代・子世代の葛藤に注目!
出典:舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式Instagramアカウント
「ハリー・ポッターと呪いの子」は、映画シリーズから19年後の物語。
映画シリーズ最終作の「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」のラストで、ハリーたちが子供をホグワーツへ送り出すあのシーンが、舞台の始まりなのです。
本作では、親になったハリーたち、そして有名な親の2世であるアルバスたちそれぞれの葛藤が繊細に描かれています。
息子の気持ちを理解できないハリーにも、父親のような優秀な生徒でいることを周りに期待されて悩むアルバスにも、共感できる部分がきっと見つかることでしょう。
また、息子たちの交流を通じて、犬猿の仲だったハリーとドラコの関係にも変化が。
ドラコがハリーにこれまで思っていたこと、父親になってからの気持ちの変化を語るシーンは、筆者おすすめの感動ポイントです!
■【観賞ポイント④】ハリー・ポッターの世界が劇場の外にも広がる!
「ハリー・ポッターと呪いの子」が上演されているのは、本作の専用劇場となっているTBS赤坂ACTシアターです。
劇場内も「ハリー・ポッター」仕様にデコレーションされていますが、劇場の外にもいたるところに魔法がかかっています!
劇場の最寄り駅である赤坂駅には、今にも動き出しそうな肖像画やキャラクターのシルエットが。
劇場へ向かう階段には、舞台のキーアイテムであるタイムターナーのオブジェがあります。
劇場の周辺には「ハリー・ポッター」の世界をイメージした食事やお茶が楽しめるカフェの「Harry Potter Cafe」や、グッズ専門店の「ハリー・ポッター マホウドコロ」もありますよ。
記念撮影に食事にショッピング・・・観劇前後にも寄り道したくなる注目スポットがたくさんあるので、夏休みや連休に1日お出かけするのにもピッタリです!
■「ハリー・ポッターと呪いの子」公演概要
上演期間:ロングラン上演中
上映時間:約3時間40分(1幕と2幕の間に休憩時間あり)
上演劇場:TBS赤坂ACTシアター
チケット料金(税込):【平日】7,000~17,000円、【土日祝】7,000~19,000円、【ちゅせん式のゴールデン・スニッチチケット】5,000円(全日程共通)、【特典付きの9と4分の3番線シート】20,000~22,000円
当日券販売:あり(公演1時間前より窓口にて先着販売)
■まとめ
舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」のあらすじと観賞ポイントを詳しくご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
今年の夏は、総観客数100万人突破に向けてますます本作が注目される予感!
劇場の中でも外でも存分に「ハリー・ポッター」の世界を堪能できますので、夏休みや連休シーズンの観劇には特におすすめです。
ぜひ皆さんも劇場や赤坂駅に足を運んでみてくださいね♪
ミュージカル、演劇鑑賞が大好きなハピエルライターによる記事です。
2022年よりエンタメハピエルの記事を執筆しています。
劇団四季、宝塚歌劇を時々見に行っています。
関東在住ライター、関西在住ライターがリモートワークで執筆しています