劇団四季ミュージカル「キャッツ」猫の世界にハマる!あらすじと魅力を紹介

2023年1月5日

劇団四季Cats
劇団四季Cats

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劇団四季の人気ミュージカルの中でも長い歴史を誇るのが、「キャッツ」です。
東京ディズニーランドと同じ1983年に日本公演が開始され、今年で劇団四季のキャッツは39周年を迎え、来年は節目の40周年を迎えます。

現在、「キャッツ」は名古屋四季劇場にてロングラン公演中!
観た人を猫の独特な世界の虜にしてしまう「キャッツ」の魅力を解説していきます。

※写真提供 株式会社ジェイアール東海ホテルズ プレスリリース 『キャッツ』名古屋公演(劇団四季提供 撮影:重松美佐)

■「キャッツ」のあらすじ

劇団四季 キャッツ
劇団四季 キャッツ

◆1幕


出典:劇団四季公式Instagramアカウント(@gekidanshiki_official)

満月の夜、イギリスのとあるゴミ捨て場に猫たちが集まっていました。
今宵は猫たちが開催するジェリクル舞踏会の日。
猫たちは特技や個性を次々に披露し、長老猫のオールドデュトロノミーが選ばれたたった1匹の猫が、新しい人生を切り開き天上に上るジェリクルキャッツになれるのです。

ジェリクルキャッツになるため、天邪鬼な猫、泥棒家業にいそしむ猫、紳士的なふるまいの猫など、さまざまな猫が登場するのですが、その様子を寂しそうに見ている猫が1匹居ました。
彼女の名前はグリザベラ。

かつては美しい娼婦猫でしたが、今は老いて落ちぶれ、他の猫たちから忌避される存在です。
華麗に踊る猫たちが去ると、満月の光の下でグリザベラはたった1匹で踊ります。
しかし昔のように上手く踊れず、時間の流れの残酷さを痛感してむなしくなるだけ。
そんな彼女の様子を、オールドデュトロノミーが静かに見つめているのでした。

◆2幕


出典:劇団四季公式Instagramアカウント(@gekidanshiki_official)

2幕では、かつて芝居に興じていた舞台猫や鉄道好きの猫が得意の芸を披露します。
しかし、その途中で犯罪王と呼ばれるマキャヴィティが舞踏会に現れ、オールドデュトロノミーをさらってしまいました。
彼の救出のために、マジック猫のミスとフェリーズが得意のマジックでオールドデュトロのミーを奪還しようとします。
はたしてオールドデュトロノミーは無事に戻るのでしょうか?
そして、ジェリクルキャッツになる猫はいったい誰なのでしょうか?
猫たちの舞踏会は続きます。

■「キャッツ」の主な登場人物

キャッツ 出演者
キャッツ 出演者
劇団四季:キャッツ:ジェリクルキャッツ紹介

出典:劇団四季公式YouTubeチャンネル「shikicahannel」

◆オールドデュトロノミー

猫たちに慕われている長老猫。深い愛情にあふれた優しいまなざしをしている。

◆グリザベラ

昔は美しい娼婦猫だったが、今は落ちぶれてしまったメス猫。いつも寂しい顔をしている。

◆マンカストラップ

猫たちのリーダーである黒白の縞模様のオス猫。正義感があって行動力のある兄貴肌。

◆シラバブ

最年少のクリーム色の小さなメス猫。純粋な性格で、年上の猫たちに可愛がられている。

◆ジェニエニドッツ

気の良いオレンジ色のおばさん猫。ネズミやゴキブリをしつけて教育している。

◆ラム・タム・タガー

フサフサとした毛皮をまとったプレイボーイのオス猫。メス猫にはモテモテだが、天邪鬼な性格はオス猫に厄介だと思われている。

◆バストファー・ジョーンズ

リッチな黒白の毛皮をまとう肥満体のオス猫。食べ物が大好きで街中のレストランの料理を味わっている美食家で。

◆マンゴジェリーとランぺルティーザ

オレンジ色のオス猫マンゴジェリーと黄色のメス猫ランペルティーザの泥棒猫コンビ。

◆ランパスキャット

白い体に黒いブチが入ったオス猫。エネルギッシュなダンスが得意。

◆ヴィクトリア

満月の下で華麗に踊る美しい白いメス猫。

◆タントミール

セクシーなメスのシャム猫。ミステリアスなダンスを披露する。

◆カーバケッティ

オスの三毛猫。ニヒルな顔をしているが、実は親切でダンスもバツグン。

◆スキンブルシャンクス

黄色い縞模様に青い瞳を持つオス猫。夜行列車が大好きな鉄道猫で、明るい性格。

◆ミストフェリーズ

控えめな小さいオスの黒猫。マジックとダイナミックなダンスが得意。

◆マキャヴィティ

仮面をつけた赤黒いオス猫で、犯罪王として恐れられている。

◆コリコパット

黄色い毛並みに黒縞模様名が入ったオス猫。行動力がありキレのあるダンスを披露する。

◆ガス

年老いた灰色のオス猫。かつては人間と一緒に芝居に興じていた劇場猫。

◆ジェリーロラム

クリーム色のメス猫。面倒見が良いお姉さんで、ガスの手助けをしている。

◆グロールタイガー

ガスが昔演じていた海賊猫。眼帯をしていて、荒くれ物として恐れられていた。

◆グリドルボーン

ガスが恋に落ちる美しい声を持つ白猫だが、その正体は悪女猫。

◆ジェミマ

白色にオレンジと黒の縞が入った若い三毛のメス猫。

◆ディミータ

オレンジ色に黒と白の縞が入った三毛のメス猫。まなざしが鋭く、行動的。

◆ボンバルリーナ

赤と黒の毛並みを持つセクシーなメス猫。妖艶で大人っぽい。

◆ギルバート

右目の下に黒い縞が入った三毛のオス猫。アクロバットなダンスが得意。

◆タンブルブルータス

黒い縞模様の大きなオス猫。大人っぽくて、カサンドラとはつがい。

◆カッサンドラ

タンブルブルータスと同じ毛並みを持つ大人のメス猫。

■【魅力①】ストーリーより音楽を感じるブックレスミュージカル

先述したあらすじ紹介では物語の転換部分にあたる箇所を抜粋して書きましたが、「キャッツ」の本編は猫たちのミュージカルナンバーで構成されていて、セリフも少ないため「ストーリーが良く分からない」と感じる人もいるかもしれません。

それは、「キャッツ」が一貫性のあるストーリーを持たないブックレスミュージカルであるためです。
ストーリーとお芝居で展開されるミュージカルをブックミュージカルと呼ぶのに対し、音楽に比重が置かれたミュージカルをブックレスミュージカルと呼びます。

明確なストーリーがないとわかりづらいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、その分観る日によって感じることや気になるポイントが変わるため、「キャッツ」は何度でも観たくなってしまう不思議な魅力を持っています。

ミュージカル界の名作曲家であるアンドリュー・ロイド=ウェバーの楽曲はどれも個性的で、猫達の型にはまらない生き方や性格そのもの。
「キャッツ」を観るときは、ストーリーに固執せず次々に飛び出すミュージカルナンバーを、プレゼントの箱を開けるような気持ちで楽しむのがおすすめです。

■【魅力②】個性豊かな27匹のジェリクルキャッツに注目


出典:劇団四季公式Instagramアカウント(@gekidanshiki_official)

「キャッツ」に登場する猫たちはみんな個性豊かで、作品ファンの中には推しの猫がいるという人も少なくありません。
観劇する際には、お気に入りの猫を見つけるのも楽しみの一つです。
「キャッツ」の俳優たちは徹底的に猫の動きやしぐさを研究していて、よく観察していると本物の猫のように思えてきます。

メモリー :: 劇団四季 :: 横浜キャッツ公開舞台稽古より

出典:劇団四季公式YouTubeチャンネル「shikicahannel」

名曲「メモリー」を美しく歌い上げるグリザベラや小さな体でダイナミックなマジックを披露するミストフェリーズ、ロックシンガーのような派手な風貌のラム・タム・タガーなど、すべてのキャラクターがとても魅力的。


出典:劇団四季公式Instagramアカウント(@gekidanshiki_official)

その中でもハピエル編集部がおすすめするのは、鉄道猫のスキンブルシャンクスです。
鉄道員のような格好で歌い踊るスキンブルシャンクスは、実はJR鉄道帽を被っています。
海外では気の良い中年猫として演じられていますが、日本版の公演では鉄道のアイドルである青年猫として設定されており、日本人の観客が親しみを覚えるキャラクターです。
彼が歌う「スキンブルシャンクス」は、手拍子が楽しい軽快なナンバーとなっています。

■【魅力③】猫になった気分でごみのオブジェをチェック

出典:劇団四季公式Twitterアカウント(@shiki_jp)

「キャッツ」が上演される劇場には、猫の目線のサイズに作られた無数のごみのオブジェが飾られています。

オブジェはすべて手作りされていて、空き缶や靴、お菓子のパッケージから、壊れたゲーム機まで、人々の暮らしや時代を感じさせるものがありユニークです。

なかには、その劇場にしかない”ご当地ごみ”もあります。
東京公演では東京タワーのオブジェ、大阪公演では阪神タイガースのユニフォームというように、その土地ならではのごみを探すのも楽しいですよ。

■まとめ

劇団四季で39年もの歴史を誇る名作ミュージカル「キャッツ」についてご紹介しました。

来年の40周年に向けて、「キャッツ」はさらに人気の勢いを増すミュージカルになるのではないでしょうか?
みなさんもぜひ名古屋四季劇場でミュージカル「キャッツ」をお楽しみください♪